6月の便り

『 子どもは偉大な探検家 ~五感は子どもが世界(外界)と出会い、つながる窓口です~ 』
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。
大人のそれとはおそらく同じではない幼児期ならではの感覚を持って子ども一人ひとりは、苦労をものともせず五感を駆使して常に世界を探索しています。
その瞳は、何を見つめ とらえているのでしょう?
その耳は、何を聞き とらえているのでしょう?
その鼻は、何を嗅ぎ とらえているのでしょう?
その舌は、何を感じ とらえているのでしょう?
その皮膚は、何を感じ とらえているのでしょう?
きっと大人が及びもつかないようなことを感じ取り、表現しようとしているのでしょう。
そのような場面で、傍らに大人(年上の人)がいて、その子どもが感じている事柄に声を添えるなら・・・、例えば、「おいしい」「寒い」「あったか~い」「しょっぱい」、あるいは、「気持ちいいね~」「すっきりしたね~」等など。
こうすることは、子どもにとって体験につながる“ことば”との出会いとなり、ことばが生き生きとしていくことでしょう。
逆に、そばにいる大人(年上の人)が子どもが体験したことのない何かについて過剰な反応、特に恐怖感を示したとすれば、“初めて”だらけの子どもたちはそれを鵜呑みにして、不安感や恐怖感を抱くようになるかもしれません。
宇宙から自分の体のことに至るまで未知な部分がまだまだ沢山あるといわれるこの世界ですが、それぞれの五感を通して子どもなりに捉える世界観から、大人が学ぶこともあるかもしれません。
子どもたちの五感が豊かに働くよう、子どもを取り巻く環境とそこにいる大人の感性も豊かにしたいと思う今日この頃です。

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7月の便り

『 こども時間 』
雲が形を変えながら流れていく様をじ~っと見る・・・、
さっき切ったばかりの爪を担いでいるアリが穴に消えていくまで追っていく・・・、
雨上がりの水たまりに長靴で入って、水圧に負けないようにグラグラしながら立ってみる・・・、

自然と触れ合う子どもたちは、全身をアンテナにして、時間が過ぎるのも忘れて寛いでいるように見えます。
その様子は、まるで目的はなく、非生産的で、非合理的です。
けれども、その時間を終えた子どもの表情は満足そのものです。
その姿を外見だけで判断すると、無駄なことをしている時間のようにも思えますが、子どもの内面(目に見えない部分)ではとても大切な時間が流れていると思います。
子どもたちには、“こども時間”が存在しているように思います。大人になると忘れてしまうことなのかもしれませんね。

園生活では、個人の時間の流れに集団の時間の流れが加わります。
例えば、行動が遅いことだけに着目すると、「のんびり屋さんだね」とか「いつも遅いもんね」と言われていた人も、実は、周囲の空気を敏感に察して自分なりに心の準備をしていたり(朝の玄関で腰を下ろしている人の中に家→幼稚園のスイッチの入れ替えをしていることが・・・)、誰かが乱した物の整頓を黙々としていた(その人にとって整理整頓は大切なことだったのですね)為だったり、道端の小石や名もない草花の美しさに心奪われて思わず立ち止まった為だったりします。
そのような人も、やがて次の目標が見つかったり見通しが立てられるようになると、あるいは、他の人との関わりが楽しくなると、行動がどんどん変化していくということは良く見られることです。

“自分づくり”の真っ最中にある子どもにとって、目に見える変化(育ち)と同じ位目に見えない内面の変化(育ち)は貴重なものです。
大人が思っている速度ではないかもしれませんが、着実に歩みを進めている子どもたちに必要な時間の保障をしていきたいものですね。

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5月の便り

『挨拶から始まるコミュニケーション』
毎朝、園の玄関やバス乗車時に「おはようございます」の挨拶が交わされていますね。大人も子どもも相手を見ながらの気持ち良い一瞬です。
挨拶はとても短いことばですが、あっという間に互いの心を結び合わせることのできる大変便利なもの。
(一体誰が始めたのでしょう?・・・素晴らしい発明!)
小さい人も、「こんにちは」、「ありがとう」、「ハイ」、「どうぞ」、「いいよ」、「ごめんなさい」のことばのやり取りが大好きです。よちよち歩きの人でも、大人がしているのを見てお辞儀を返したり、「アン!」の一声でお礼やお詫びを言ったりするのを見ることがあります。
何度も何度も大人から掛けられることばを耳にして自分の中に蓄積し、やがて自分の中から発信していくことでしょう。ある研究では、子どもがひとつのことばを獲得するためにそのことばを何回聞く必要があるか調査したところ、1,600回という数字が出たそうです。
今日、声が出せなかったとしても、あるいは、タイミングをつかめずに言えなかったとしても、明日になったら相手と挨拶が交わせるようになるかもしれません。よく見ると、口を挨拶の形に動かしている人や目が挨拶している人もいますから、大人の耳に挨拶の声が届かなかったからと、即、「挨拶は?」と言わなくてもよさそうです。
さあ、今日もまず大人がすすんで挨拶を交わしましょう。
人と人とが出会い関わっていくための“入口”として、心のこもった挨拶ができるようにと願っています。

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4月の便り

『はじめまして』
ご入園、ご進級おめでとうございます。
平成21年度(2009年度)がスタートしました。
子どもにとっても大人にとっても『はじめて』の場面・相手・出来事・・・の連続の日々が待っています。
特に、生まれてまだ片手で数えられる年数しか生きていない幼児にとっては、全てが初体験。
けれども、大人とちょっぴり違うのが、興味・関心の強さとあふれるエネルギー・吸収するエネルギーを持っていることかもしれません。
初めてサカムケのできた幼児が“未知との遭遇”で、思いが一杯になっている姿に出会うことがあります。
初めて味わう痛みに驚いたり、この後どうなるのかという落ち着かない思いでいたり、様々です。
どのような小さなことでもその子ども自身が体験することや、実感することが貴重だと思います。
大人はともすれば“こうあって欲しい”との願いから、先走ったり先取りしたりしてしまいがちですね。そうなると「まだダメだ(否定形のことば)」が多くなるものです。
藤幼稚園では、未来に希望をおきながら“今を生きている子どもたち”と、「できたね(肯定形のことば)」を交換する日々を積み重ねていきたいと思います。
教職員一同、心を込めて保育に当たりたいと思いますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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